人は会ってみないとわからない

久しぶりにスペインに帰ってきた。

 

夏に家族の集まる家に昨夜帰って来たが、

そこにはブラックシープの義理の兄がいた。

 

(まあ、家族の家だから誰か彼か居てもおかしくないのだが・・・。)

 

彼は家族中からはみ出し者のレッテルを貼られている男である。

性格が結構極端。

自我が強いのである。

 

その上、離婚したあと、元女房と金のことでもめて、ずっともう5年以上も裁判中。

彼は「元女房は頭がおかしい!」というのだが、

私は(あんたもあんたでしょー。)って心の中で思っている。

 

彼の娘は優等生だったのに、今は逆転して、

そして、彼と娘は。食べるもの、話すこと、全く鏡と言っていいほどそっくりだったりする。(お互い認めたくないだろうが・・・。)

 

それでそのくせの強い血の繋がってない兄弟といきなりバケーションの後に一緒に生活することになるとは・・・。

 

しかもバカみたいに意味のない話をしゃべりたがる元女房と同じ名前の新しいガールフレンドも一緒にいる。(ここだけの話、それはそれは非常にうるさいので、家族のみんなが近寄りたがらない。)

 

夢から一気に冷めるとはこのこと。

 

いかに自分が冷静でいられるかがポイント!

 

食べ物も真逆。

彼らは安い食材と、肉中心の生活!

 

ミネラルウオーターや蒸留水が置いてあったとしてもわざわざ水道水を飲み、

タバコもアルコールも・・・。

 

言い出せばきりはない!

 

でも私は頭の中で作戦を練った!

 

ブラックシープはいつも「ダメだ」「悪い子だ」と育ってきたから、いつも褒められたがる!

だから小さなことを褒めてあげて、

彼の言うことをを否定しないで、「そうだね」って聞いてあげること、

ガールフレンドの話も聞いてあげること、

 

ヒプノセラピーでいう、ラポールを取る(信頼を得る)ことに重点を置いた。

 

一晩と丸一日が経った今。

 

(あれ?)

ブラックシープのはずの彼がホワイトシープに見えてきた。

どころか、

「実はいい奴じゃん、こいつって!」

って思えてきた。

 

 

周りの家族の話を聞いているから、私も色眼鏡で彼を見ていたんだけど、

実際会って、近くになってみると、

すごくいいところや、さりげなく気を使ってくれるところがいっぱいあって、

本当は優しい人じゃん!

 

適度な距離とリスペクトを保ちながら、普通に生活できる。

 

 

私は、周りの人から聞いている彼とは全く違った面を見ているわけなんだけど、

 

そういう風に普通な羊に写るのは、

私が家族から聞いていたフィルターを取り去り、

自分で感じたその人のポジティブな面を見れているからだ。

 

外側にポンポンいうような人って、

実は腹があったかかく、内外の差があまりない人だが多々いる。

 

あってみないとわからんねー。人って ・・・。

 

これとよく似た経験してる人もいるんじゃないかな???

 

Each color, each person… Kamala