お隣さん

つい数日前までビルカバンバという長寿村にいて

2日かけて来たアヤンペという小さな海沿いの絵に描いたような村。

 

大きなホテルはなく、

小さなペンションのサロン付きの一室を借りた。

 

このペンションは2階建で部屋は4つしかなく

Wが2つ、

スイス人の1年以上アメリカ大陸を北から南に旅をしている若いカップルが一階に、

私たちが2階にいて、

隣のシングルルームにはここに一月も滞在してるアメリカに住むドイツの女性で、この人夜になると酔っ払ってて寂しげ。(鼻を整形してた。)

そして今朝、下のファミリールームに、子供4人連れのビルカバンバに住むオランダ人ファミリーが到着。(びっくり、知り合いだった。)

今回ビルカバンバに滞在してた時に会わなかったんだけど、

3、4年ほど前にビルカバンバでお隣さんだった人。

「世界広しとはいえ、狭いねー。」って一緒に笑った。

 

その家族のウマという名の13歳の超美人の長女とお昼に話をしていた。

彼女はオランダ語とスペイン語と英語を話す。

学校にはいかないでインターネット通信で自分で勉強している。

彼女の両親がビルカバンバに越してきたのは子供達のためだ。

子供達がその本質を生きられるように、

社会から束縛されないで

のびのびとした環境を提供したいと親が願ったからだ。

ネットでの勉強って一人でするから自分の強い意志と親のサポートがないと続かないから、

お父さんもお母さんも彼女にしっかり寄り添っている。

ウマと両親との関係性は想像以上に親密で強い。

ウマは家族のことをものすごく大事だと思っているし

実際に彼女は妹と弟のめんどうをよく見ている。

 

ビルカバンバに住む親たちの多くは

子供の意見にNOを言わずに、

彼らが言うことを100%肯定するように教育している人が多い。

ということは

例えば子供が「あそこに赤い鳥がいて・・・」ってお話をしてくれたとする。

実際にその鳥が赤じゃなく緑だったとしても訂正しない。

そうすることによって子供に自分の意見に自信を持つことを教育しているのだろう。

 

はたから見ているとすごい根気が必要。

というか、ものの見方をいれかえないとできないね。

 

でも、親は子供との間にしっかりとした絆を作っていて、

もちろん子供には反抗期ってのがやってくるけど、

その反抗期は一般的なものに比べるとそう大したことはない。

 

確かにそんな子供たちは大人のように自分の意見をはっきり持っていて、

ウマのように私が聞いたことにきっちりと応答できる子が多いし、

顔も大人びてる。

 

家族であるってことにすごいエネルギーを注いでいるから、

日本のお父さん達みたいに朝から晩まで働いて夜帰ってくる頃には子供は寝てて

気がつけばお母さんだけが子供の世話をしてるってのじゃ

お母さんにものすごい負担がかかるのではないかな?って思う。

余裕がないとできない。

 

何がいいとか悪いとかはよくはわからないけど、

 

ウマの両親のような、親になったってことに

こういう形で全面的に向かい合えるってことはある意味幸せで

これが家族という小さな社会を築いてるんだろうなーって思ったりもする。

 

 

いろいろな人がいて、

いろいろな生き方があって、

私は普段会わないような人にたくさんあって

刺激を受けている。

 

なんでかわからないけどハートがウルウルってこともよくあり・・・。

 

そんな中自分とはなんなんだろう?

って考えさせられる旅はもう少し続く。

 

Thinking about where am I … Kamala