インナーチャイルドフード。

何十年かぶりに母と一緒に中津川の山奥の実家近くの病院に叔父の見舞いに。

私が運転して、母は助手席。

 

約2時間のドライブ中、

彼女はピタッと両足を揃えて乗っていたのに私はびっくりしながら、

ずーっと話し続ける彼女の話をふんふんと言いながら、

流すように聞いていた。

 

行きはもっぱら彼女の小さな頃の話。

 

「私たちは兄妹も多くてお兄ちゃんの収入だけじゃ細々とした生活しかできなかったから、

おばあちゃんはなんでも作って、

キャラメルや、ぼたもちまで作ってたわー。

お料理が上手で、何を食べても美味しかったんだよー。

時にこんな小さなほうれん草を畑からとって、

それをさっと茹でておひたしにして食べると

すごく甘くて、

あーあの味は忘れられないわー。

おばあちゃんはほんとすごい人だったわー。」

って・・・。

 

母からそんな話を聞くのは始めただったかも?

 

そのほうれん草の話は時に彼女が声を大きく、

目をまん丸にしながら、

身振り手振りで話してくれたから、

(ほうれん草のおひたしは彼女のインナーチャイルドフードだったのね?)

って、

キャラメルよりもそれが美味しいって言ってたから印象的だった。

 

 

そしてふと思う。

私のインナーチャイルドフード(大好きはママの料理)ってなんなんだろ?って

 

母の料理より父が作る料理が好きだった。

でも、母のほうれん草のおひたしストーリーほど好きな料理はないかも?

 

私は両親が自分の商売で忙しかったから、

なんでも「物」で育ったところがある、

食べることに興味がなかったガリガリの私は

いつも「たくさん食べなさい!」って言われ続けた。

 

学校の昼食は一番最後まで残ってまずい給食を無理やり食べなければいけなかったから、

その時間は苦痛だった。

先生のいない間にさっと給食袋にパンを詰めて食べたふりや。

大嫌いな牛乳はこっそり捨てた。

 

家では顔を見ると「お腹空いた?」って聞かれ、

お腹が空いてなくても食べなければいけなかったし、

食べると褒められた。

 

そんこんなで、今、

私の食に対するバランスがすごく悪いのはよーくわかっている。

けど、いまいちコントロールできない。

 

暴食になるか、食べないかだ。

 

(食べることを強いられいていた私のインナーチャイルドフードって、ないかも?)

悲しいことにどれだけ考えても何も出てこない。

 

 

子供は自然な状態で、

甘いものを与えなければ、お腹が空いた時に「食べたい」と思うのは普通だけど、

周りが押し付けしすぎると食べることにストレスを感じ、

本来楽しいはずの「食」も負担となり、

私のように成長時にバランスが取りにくくなるケースが多い。

 

だから大人が気をつけなければいけないのは

子供のお腹が空いていないのに

自分たちの空想でお腹が空いていると仮定して食べささないようにすること。

彼らが欲しくない時に無理に食べささないことだ!

それと同時に。

おやつ(甘いもの)を最小限にすることも大切であると思う。

 

食は私たちの身体のエネルギー源になる大事なことで、

大人は、子に食べさせようと必死になるんだけど、

それは無理強いしないでほしい。

できるだけ自然に

お腹が空いたら子供の好きな美味しくって綺麗なもの、ヘルシーなものを与えてやれば

自然にバランスは取れると、いつも思う。

 

the Balance of  Eating….. Kamala