無意識な傷。

幼い頃

休みになると田舎の母の実家に預けられていた。

 

母は名古屋で生まれたけど、戦争のため疎開して、祖父の実家のある中津川の美乃坂本という小さな村に移り住んだ。

 

それ以来祖母と祖父と、母の兄とその家族はそこに住んでいた。

母の兄には嫁がいて、その人は私のおばさんに当たるんだけど、育ての親のようなもの。

彼女には私より4つと8つ年上の娘はいるけど、

私をたいそう大切に可愛がってくれ、

 

両親から切り離された幼子が

初めて安心できる空間を見つけた。

それか叔母だった。

彼女が大好きで、

私はなんでもと話せる母よりもお母さんらしい存在としていつでも陰のようにくっついていた。

 

小学校に入る時に叔母と一緒にいたいから、祖母にここの家の子になりたいとお願いしたら。

「たぶん一人娘だから両親はだめだというと思うよ。」と言われ、

それでもめげずに聞いたらやはりだめだった。

その時、胸が張り裂けるという思いを初めてした。

初のブロークンハート!

あんなに苦しい思いをしたのは生まれた初めてだった。

 

それからグレた!っていうのは冗談だけど、

私の中で両親に反発心が生まれたのは確かだと思う。

 

長い人生、ハートブロークンは何度もあったけど、

やはり初めての体験は強烈!

 

今思うと可愛いもんだ。

でも

何度もなんども相手を変えて無意識に繰り返してきた。

もう充分ってとこまで繰り返してきて、今に至る。

 

大人になってから繰り返すことって、始まりは子供の頃にあるんだよね。

だから気づく必要がある。

それからワークが始まる。

 

 

これはブッタが話していた言葉だったと思うけど、

 

歩いていて穴があって、気づかずに落っこちちゃった。

 

次に通った時にはもうその穴のことを忘れていて、また落っこちた。

 

痛い思いをしたので、

今度は落っこちないように近くに行くと気をつけるようになる。

穴を避けて通り過ぎる。

 

そして、今度通りかかった時にどんな穴か見てみると、

「わあー実はそんな大した穴じゃなかったねー。」

って思う。

 

その後、意識してその道を通らないようになる。

そして穴に落ちないようになる。

 

そんな感じで、

自分か無意識に繰り返しているハートの痛みとか、

事故とか、

まあ形は色々とあるだろうけど、

しっかり意識して自分のパターンを見てみると、

繰り返さないようになってくるもんだなー。

 

自分のパターンを見るってことは

ある意味無意識の層を見ていかなければならないから、

実はしんどかったりもするだろうけど、

でも、一度クリアになると、

目から鱗!

 

楽になる。

 

Take it easy… Kamala