ヨーロッパのいいところは陸続きですぐ隣の国に行けることだ。
国が違うってことは文化も、条件付けも、言葉も違う。
昨日はポルトガルに日帰りで行ってきた。
ポルトガルだから、ポルトガル語を話す。
私にはポルトガル語はほとんどわからないけど、
響きが大好きだ。
なぜって? ハートの歌、ボサノヴァが聞こえてくるからだ。
いつもはポルトガルでは夫と一緒に行動する時が多いが、
彼は一日中仕事で、
私のミッションはマーケットに行き、彼の好きなこの辺りでしか買えない、
しかも2日くらいしかもたないヤギのフレッシュチーズと、
ポルトガル特有の赤々とした、食感がお肉を食べてるようなトマトと、
ナッツのいっぱい入ったパンをゲットすること。
車を停めた場所からマーケットまで歩いて15分強。
リュックを背負って、
犬のリサスと一緒に、
木陰を選びなから、
小径をゆったり、ゆっくり、
ちょうどインドの女性がサリーを着て、
水瓶かなにかを頭に乗せて歩いている感じ。
インド生活が長かったから、
あの暑い独特な香りを解き放つ国の思い出がよくよぎる。
インドはイギリスの植民地だったけど、
ゴアという海辺の週はポルトガル領度だった。
だから実際に歩いていると、ゴアに舞い戻ったような感覚があった。
ゆったり、ゆっくり歩く。
(あー、なんてリッチな時間!)と大満足。
帰り道は荷物が重いから、途中で名もないカフェの外のテーブルでいっぷく。
そんな何も特別でない時間でも
私をすごい贅沢な気分にさせてくれた。
普段の生活は何となーくせせこましく、
街角ですれ違った人の会話も無意識にわかったりするから、
こうやって言葉のわからない国でただ過ごすことって脳がすごく休まるんだ。
結局何か書きたいと思って持っていったコンピューターも、本も、ノートも開かないで
道を歩く人を眺めたり、知らない通りを歩いたりしながら素敵な午前中を過ごした。
でもよく考えてみれば、
そんな素敵な時間って
他の国に行かなくても
普段の生活でも持つことができるはずなのに・・・。
私はただ忙しく、何かをしなきゃーって、ひたすら過ごしているだけなんだなー。
週に1日の午前中を
ゆったりと、ゆっくりと歩く小さな時間を作ってみよー。
・・・
そしたら、ハートはにっこりするだろうなー。きっと・・・。
Little slow walk on the street… Kamala